当教室は1974年に浜松医科大学放射線医学講座として開講し放射線診断学、核医学、放射線腫瘍学の教育、診療、研究を担って参りました。診療分野の高度化・専門化が進み、2015年4月には放射線診断学、放射線腫瘍学講座の二つの講座となり、私ども放射線診断学講座はCT、MRI、核医学検査による画像診断と血管内治療であるIVRを担当します。
浜松医科大学放射線診断学講座では日本医学放射線学会の学会認定専門医制度および日本専門医機構認定専門医制度に基づいた研修プログラムを採用しています。初期研修終了後3年間は二つの講座が一体となり放射線科専門医取得までの教育を行います。専門医取得後に放射線診断専門医を目指す方には画像診断に特化した研修と教育を行っています。医局に在籍する放射線診断専門医による指導に加え、さらに細分化された専門分野に応じてIVR専門医、核医学専門医、脳神経血管内治療専門医、検診マンモグラフィ読影認定医、PET核医学認定医、超音波専門医、乳癌学会認定医などの資格の取得を推奨しサポートします。
静岡県は370万人を超える人口と幅広い地形から県内では放射線診断専門医に対する需要に溢れています。前途有望な若手医師を預かるにあたり、将来の放射線診断学を担う医師の育成と職場環境の整備が責務であると考えています。情熱ある医師を広く募集し、一つのチームとして常に新たな領域に挑戦し続ける強い意志と時代変化を受け入れる柔軟性を持ちながら、社会に貢献出来る強い組織を作って参りたいと思います。
放射線診断学講座 教授
五島 聡